私は、畑山が大好きです。
畑山にはお城がありました。
城跡からは、畑山集落が一望できます。
戦国期に造られた山城ということで
堀切の跡なども見受けられます。
はたやま憩の家の向かい側になります。
憩の家の横には、
平安時代の蘇我赤兄を祀る水口神社があり
その神社と対に、お城が建てられたのでしょうか。
今でこそ、人が減ってしまった畑山ですが
千年以上の歴史がある集落です。
時々、この場所に登ります。
キヌガサダケの開花です。
畑山に嫁に来てから、こんなキノコが存在することを知りました。
先日、ANA「翼の王国」で特集もされていました。
以前なら、サラっと読み飛ばしていたであろう記事も
隅から隅まで、写真の細部にまで
興味を持って読んだことでした。
ライターさんは、キヌガサダケの開花には立ち会えなかったとのこと。
私たちは、毎年のように、このキヌガサダケの開花を楽しんでいます。
お客さんによく叱られる県道畑山線ですが
私は、この道、大好きです。
車の運転が好きということもありますが
こういう出会いがあるから、です。
仕事に育児に家事にと
時間に余裕があるわけではないのですが
山暮らしも長くなると、
日々、いろんな発見ができるようになりました。
このキヌガサダケ、
開花はわずか数時間。
朝、市街地に買い出しに降りようとした時は
キノコの上部にたくし上げられるように固まっている
黄色いレース状のものが確認できます。
帰りに見てみると
レースが地上におろされていたり
少し崩れかけていたりします。
夕方、降りる時にはもう溶けてレースはありません。
短い開花です。
そんな短時間に立ち会えると
物凄く嬉しくなります。
はたやま憩の家の料理人・信恵さんは
山野草料理が得意です。
私には雑草にしか見えないクサを
上手により分けます。
朝の散歩ついでに採取してきて
まかないに出してくれたり
保存食にしてくれたりします。
靖一さん(はたやま夢楽会長)や
健ちゃん(副社長)も
山暮らしには長けています。
上下水道の無い畑山で
電気も途切れがちな畑山で
山からの落石でパンクしがちな畑山で
小松家があまり不自由なく暮らせるのは
彼らの生きる知恵によるところが大きいのです。
靖一さんは、マムシを捕るのも大好きです。
あれ、いない?と思ったら
山へマムシを捕りに行っていたりします。
焼酎漬けにして、飲んだり常備薬として置いてあります。
義母のじゅえちゃんは、もっと山の達人で
靖一さんたちでさえ、適わない知恵の宝庫です。
義母のつくるタヌキの脂は、キレイで使い易いです。
健ちゃんが
「畑山に帰って来て
(昔は名古屋で暮らしてました)
キャンプに行く気がしなくなった。
毎日がサバイバルだから」
と言うんですが
その気持ちも、今はよく分かります。
滅多にはありませんが、
こんなこともあります。
去年の台風直後の県道です。
倒木と落石で、家から宿までの約3kmの区間が
長距離にわたって、こんな感じになっていました。
幸い、業者の人たちが昼までには
倒木をのけてくれ、
電気も夜までに復旧してくれました。
いろんな人に支えられて生きていることを
感じられる畑山です。
いろんな意味で生きる知恵が磨かれる場所です。
自然と共にある、と感じられる場所です。
新月の夜。
外は漆黒の闇です。
でも、空を見上げれば
まばゆいほどの星空があります。
谷底にある畑山だから
町の光も届かず
色濃い天の川を眺めることも
星座がわからないほどの星にも出会うことができます。
子どもたちと散歩をしてると
近所のばぁちゃんたちが
何かしら持たせてくれます。
この日は、お菓子をもらって袋に入れて
持って帰ろうとしていたのですが
イヌのワコがそれに気づいて
催促をしていました。
他愛ない日常ですが
こういう暮らしができることが
私たちの幸せです。
だから、畑山で頑張ろうと思うのです。
今日もたくさんのご支援をいただきました。
ありがとうございます<(_ _)>
明日は、高知放送「eye+スーパー」の出演日です。
16時から1時間ほど、高知放送のテレビ画面に映ってきます。
お時間ある方、見てください(^^)
はたやま夢楽
小松圭子