啓蟄(けいちつ) 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
今日は啓蟄。
中学生の時、教頭先生が「今日は啓蟄です」と
集会で話していたのが、私が啓蟄を知った日。
啓蟄になると、その場の雰囲気と共に思い出すのが不思議です。。。
はたやま憩の家に行くと、信恵さんが、
葉わさびを収穫してきていました。
いろんなことに春を感じられますが、
畑山で春を告げる一つは、コレです。
じゅえこ義母が、美味しい葉わさびにつけてくれることでしょう♪
そして、コレもまた春を告げる一つです。
イカナゴのくぎ煮。
伊丹で暮らす親戚のおばちゃんが
毎年、作って送ってくれるんです。
美味しいご飯のおともです(^^)/
そうそう、畑山線に春の訪れを感じるのは
ミツマタの開花もその一つ。
昔、植えたんでしょうね。
植林の木々の間に、白く淡い花が咲いてます。
車から降りて、道端のを撮影したのがコレ↓。
撮影し終わって、車に戻ると
「そんな中途半端に撮らんと、ちゃんと開花したやつを撮りや」
と靖一さん…
地下足袋のハゼをしめなおして、山の中へ。
で、2個上の写真を撮りました(笑)
少し引き気味に撮ると、こんなに小さい花なんです(^^)
ミツマタの話をしてると
「昔、アルバイトで楮の皮をはぎよった」と靖一さん。
生き証人…
夫ですが、そんなことを思うことがよくあります(笑)
「楮の花は知らないけど、木はすぐわかる」
とも。山の人ですね。
私にはさっぱりどの木かわかりません…(^^;
山の人、靖一さんは、炭にも少々うるさいんです。
はたやま憩の家で使ってる備長白炭です。
畑山産の炭で、木の密度がしっかりとあります。
もともとは大きな炭なんですが、食堂で使う炭には大きすぎるので
靖一さんが、トンカチとかを使って器用に割って、こんな形になっています。
土佐ジローの炭火焼の時は、コレを使います。
火力が強く、長持ちするのが特徴です。
鶏肉は弱火でじっくり、が定番ですが
土佐ジローを焼くには、強火でこまめにひっくり返しながら
簡単なようで、難しいようです。
美味しく焼き上げた時の味を知ってる私は
少しでも放置してしまうと後悔してしまうほど…
焼き方にはコツがあります。
炭なら何でもよいと思ってましたが、
ホームセンターとかで買う安い炭だと
この炭のようには上手に焼き上がりません。
でも、畑山の炭焼職人もすでに鬼籍に入った人も多く
お店にある在庫で、繋いでる現状です。
心配してたところですが…
最近、安芸市に炭窯を構えようという若い人が現れました(^^)/
畑山で…という相談も受けたんですが
残念ながら畑山には炭窯がなく、木もないので
安芸市街地で炭窯を持つことになったそうです。
昨日は、その人が畑山までジローを食べに来てくれていて
実際に炭ができたら、使って、という話もいただきました(^^)
在庫を心配しないでよければ、
お客さんの中でも、うちから炭を買いたいという人もいるので
土佐ジローと備長白炭のセットで、販売してみたいなぁと思っています(*'▽')
さてさて、春の続き…
田んぼでは、遅まきながら田植えの準備を始めています。
健ちゃんがこの前、たたいてくれたので、
はたやま夢楽にとっては、今年は少し早目のスタートになったかな…
昨日は靖一さんが。
社長としての仕事よりも、こういう仕事が大好きな靖一さん…
靖一さんだけでなく、じゅえこ母も、私も…
だけど、日常の仕事に追われて、
どちらかというとベストな時にできてないんですが(;´∀`)
もう少し、段取り良く、うまくまわせるようになりたい私たちです。
夜は畑山地区の座談会でした。
畑山住民15人+小松家のチビ2人が参加し
安芸市役所と、小水力の会社の人たちが来ての座談会がありました。
住民50人なので、参加率高いです…。
畑山には、ほかの集落にあるような自治会組織や公民館組織がありません。
地域の総意を決める場もなければ、行政とのパイプ的な役割のものがありません。
ここ数年、安芸市が公民館の復活ということで動いてくれていまして
昨日は、地域おこし協力隊の栗山さんが公民館長になることが決まりました。
数年ぶりに公民館が復活するんだそうです。
大学時代や愛媛にいた時に学んだ地域づくりや組織論は
畑山では全く通用しません。
むしろ、ほかのところと同じものを当てはめるのには限界があることを感じています。
でも、行政的なものを引っ張って来るには
組織がなければ難しいのが現実。
会社でできること、地域でできること。
それぞれあるにしても、もやもや感が高まるばかりの私です。
人がいないことの難しさ、大変さも
人がいることでの難しさ、大変さも感じています。
限界集落に生きる私の課題です。
でも、今はジローできちんと生計を立てることが先決なんだと思う今日この頃。
今、新しい取組を、2~3考えていて、
もうすぐ形にできるように思います。