畑山の水事情
畑山は、水がとても綺麗です。
上流域に住宅もなくなり
本当に綺麗だなぁとよく思います。
もちろん、雨が降り続いた後とかは濁流ですが…
それでも、水の濁度が取れるのは速いなぁと思ってます。
畑山は、公共水道がありません。
【水の無い漁村から、水のある畑山へ】
一方、私は、
水不足に悩む半島で生まれ育ちました。
公共水道の敷設は、住民の願い、でもあり
離島であっても、公共水道の工事は数十年前には完了していました。
大学になり、農村を訪ねるようになり
公共水道の無い地域がまだ存在することを知ったのでした。
それは、裏返せば、水が豊かだったから、かなと思ったりもします。
とはいえ、水道が無いと、けっこう不便ではあるんですけれど…
【自宅近くの水事情】
自宅のある寺内集落は、小松家を含めて3軒になりました。
我が家は、裏山にある谷から水を引いています。
鶏舎は、川を挟んだ向かい側の山から水を引いています。
嫁に来た時、水を引くってなに?って思ったんですが
畑山では、時々、水を引く作業が必要です。
タンクに貯めて、使っているので
使いすぎると、なくなります。
雨が続くと、お風呂の水は濁ります。
濁らないまでも、足元が土でざらつくことがあります。
【はたやま憩の家の水事情】
はたやま憩の家は、地下水をくみ上げて使っています。
嫁に来たばかりのころは、
地下水をくみ上げるポンプが度々、故障して
水が出ない(゚д゚)!と大騒ぎをしていました。
お客さん来てるのに、水が出ない(;゚Д゚)
なんてことも…
憩の家は、指定管理施設で
地下水をくみ上げるポンプは
憩の家の他に、小中学校(廃校)、旧加工場、自然工房
と4つの公共施設の水を賄っています。
その後、行政との話し合いを重ね
一昨年、ポンプを修繕してもらい
最近では、水が止まることはなくなりました。
(西日本豪雨の時は、配水管が破断したので、暫く断水していました)
【憩の家付近の水事情】
憩の家の隣りのばぁちゃん家もポンプでくみ上げてますが
川の水量が減ると、出なくなります…
「川がひっついた(水量が少ない)けん、水が出ん」
時々、そんな風にこぼしています。
【畑山地域の水事情】
畑山は谷水は湧き出ていますが
雨が降らないと、水が乏しくなったりもします。
地下水をくみ上げるポンプを打つにも
水脈が乏しいのか、ポンプやさんが
畑山に水は無い!と言ってました…
新しい加工場を建てるにあたって
水脈を掘り当てることが、最大の課題でもありました。
近所のじぃちゃんやばぁちゃんたちに
昔、人が暮らしていた家の水源がどこにあったかなどを聴いてまわって
賭けのような、祈りながら、ボーリングをしてもらい
掘り当てたのでした。
そして、加工場は建設できました。
【地下水を使うための試験】
地下水は、美味しいのですが
水質試験の必要性があります。
はたやま夢楽では、
年に2度、水質試験を行います。
加工場の建設から半年が経ち
はたやま憩の家と合わせて、2か所、
2度目の水質検査を行いました。
(試験機関に水を提出して、成績書を発行してもらいます)
今回も、無事、水質基準に適合をしていました。
【美味しい水】
はたやま憩の家で、時々、こんなことがあります。
「味噌汁が美味しい」
「キャベツが美味しい」
特段、変わった調理法ではないんです。
でも、水は、畑山の地下水を使っています。
氷を作るにも
お米をとぐのにも
味噌汁をつくるのも
キャベツをさらすのも
地下水です。
畑山で食べる土佐ジローが美味しいのも
地下水のおかげ、だと思っています。
畑山で、お待ちしています。