温泉
温泉宿のお仕事は、多種多様です。
料理、掃除、洗濯はもちろんですが
☎対応、施設の修繕、案内板作り、経理などなど。
昔から、内子の岡田師匠が
「まちづくりや宿の運営(石畳の宿)は
雑学がなければできない」
と口を酸っぱくして言ってたのが
今になって、よくわかります
今日は、家に引きこもって
温泉のメニューとお部屋の案内カード作り。
年始の営業に合わせて
年末に念入りに作ったつもりが
実際に使ってみると、
不都合なことがいくつか出てきて・・・
メニューは一からやり直し。
特に使いこなせるソフトがあるでなく、
パワーポイントと悪戦苦闘しながら
どうにか、こうにか・・・。
厚紙に両面印刷して
ラミネート加工しました。
全部手製ですが、見れなくは無い・・・と信じて
木曜日から、温泉で使います。
部屋のご案内は、
そう変わりはないけれど・・・
朝入浴の時間を変更。
朝風呂を楽しみにしてくださる方もいるので
靖一さんが早起きして、
1時間くらいかけて、
浴槽の掃除とお湯張りをしています。
お泊りの方には、7時半くらいから、
入っていただけます。
で、通常の温泉営業は午前10時から。
畑山温泉は冷泉をボイラーで沸かしているので
時間経過だけでなく、
人が入るとどうしても、お湯が冷めてしまいます。
営業開始時に、
温かいお湯の状態でお迎えしたいので
朝風呂は、8時半までとさせていただきます
ここのところ、宿で使ってる水がよく止まります。
「あ、水が止まった
靖ちゃ~ん」
靖一さんがいないと、
次男、三男へと
ラブコールが移ります・・・。
健ちゃ~ん
茂さ~ん
宿で使ってる水は
本当に美味しい地下水
ここのところ
水をくみ上げてるポンプのご機嫌が斜め調子
昨日は、昼から幾度となく、止まってしまいました・・・
で、昨日は靖一さんが消防団の出初式でいなかったので
健ちゃんに、使えるようにしてもらいました
こんなことは、街中では考えにくいことですが
街中で考えにくいことが
田舎では、どこか当たり前のこと。
今、畑山への道の拡張工事で
1時間のうち、50分が通行止め。
1時間のうち、10分だけ通れるようになってます。
雨が降ったり、大風が吹いた後は、
土砂が崩れてきて、道を塞ぎます。
年末の夕方、街に出かけた茂さんから
「道がつえちゅうき、土建屋さんに電話しといて」
と電話が。。。
健ちゃんと靖一さんの会話。
「今日はもう無理やな。明日、ブルでやってもらえ」
そう、当たり前の会話・・・。
その翌々日、私も初土砂崩れ現場へ遭遇。
畑山への細い道に入ったところで
健ちゃんと行き違い
「道がつえちゅうき、圭ちゃんの車は通れんと思う。
下で靖一に電話してみたら」と。
現場見たさに、そのまま進行。
途中、待機してるバスのおんちゃんにも
「通れんかも」とアドバイスを受けつつ
そのまま進行・・・
現場に到着。
あ、道が「つえる」ってこうゆうことかぁと
なんとなくワクワク。
ここに辿り着くまでに行き違った
畑山のじぃちゃんたちの軽四は通れたみたい。
私のオーリスもどうにか行くかなぁ・・・
そう思って、一度、乗り越えようとしたら
運転席の窓の横を石がパラパラ・・・。
あ、やっぱり危ないかな
と、後進。
しばらく待ってると
うちに来てくれてる西沢さんが単車で追いついたので
前から見てもらいながら
よっこいしょ
なんとか乗り越えられました
そんな非日常が、私には楽しい
田舎暮らしは、お街の暮らしとは違う知恵が必要だし
それが当たり前と受け止めて暮らしているもの。
そんなことで、昔のことを思い出しました
子どものころ、台風が近づくと
自家用船が流されないように縛ったり、
船や養殖いかだを
波の少ない場所に移動させたり、
家の網戸を閉めて、
網戸の無い窓には万が一割れても飛び散らないようにガムテープを張ったり。
早めに風呂に入り、冷蔵庫はあまり開けない。
なぜなら、電気が止まることが想定内だから。
明るい内にお風呂を済ませ、
冷蔵庫の中のものを腐らせないようにするため。
数時間以上、電気が止まることもしばしば。
台風の最中は、いくら電力会社に電話してもダメ。
パトロール車が巡回に来ても、
電気が復旧するでもなく、
車は立ち去って行く。
でも、落胆する話でもなく
当たり前のように受け止め、
台風が去るのを待ってました。
夏の暑い夜、日振島で夕食を食べていたら
突然、電気が消えて、蝋燭の灯りで食べたことがあります。
その夜は復旧しませんでした。
復旧後わかったのは、蛇が電線に絡まって死んで、電気が止まったこと。
それも当然のように受け止めていました。
前の職場で、先輩たちにその話をすると
「藤田のところは、10年以上遅れてる」
とよく言われました。
でも、まわりと違う体験をしてるってことが
やっぱり私には嬉しかったかも
と、ながーいブログになっちゃいました