有精卵のあれこれ

はたやま夢楽では、現在(2025.2.22)
土佐ジローの有精卵を販売しています。
販売ページは、こちら。
鶏やさんなんだから、売ってて当たり前じゃないの?
そう思われるかと思いますが
土佐ジローは地鶏で毎日は卵を生んでくれません。
他の地鶏に比べても、
土佐ジローは産卵率が低いです…
なにせ、父を土佐地鶏に持ち
土佐地鶏は、鶏の祖先と言われるセキショクヤケイに近いとされる鶏種でもあります。
子孫に繋ぐための産卵をしている鶏種に近いので
春と秋にはよく生んでくれますが
通年では、なかなか・・・冬などは半分ほどの産卵率になります。
でも、春にはよく生んでくれるので
一気に卵の数が増えてきます。
ということで、目下、絶賛、販売中です。
【 土佐ジローから、ひよこは生まれるの? 】
土佐ジローは有精卵として飼育をしています。
雌雄一緒に暮らしているので、受精をした状態で生んでくれています。
39度の温度で3週間温めると、孵化をします。
孵化はしますが、土佐ジローは一代種のため、
孵ったヒヨコは、土佐ジローではありません。
生まれたヒヨコが雄なら、おじいちゃんの土佐地鶏に
ヒヨコが雌なら、おばあちゃんのロードアイランドレッドに
それぞれ似てきます。
【 保管のコツ 】
有精卵がお手元に届いた場合は、
温度変化を与えないよう冷蔵庫で保管してください。
常温で保管をすると、細胞が動いてしまい
卵が劣化していきます。
土佐ジローは抱卵の本能も有しているため
生んだらすぐに親鶏から卵が離れる採卵箱をつくり
決まった場所で生んだ卵だけを1日3回採卵しています。
加えて、おうちで保管をする際の注意点としては、
卵のとがった方を下向きに保管をしてください。
卵黄が卵殻に直接触れてしまうのを防ぐためです。
卵白は、卵黄の栄養を求めて侵入する細菌の増殖を防ぐ役割があります。
卵殻には、とても小さな穴が1万個以上もあいているそうで
必要な酸素を取り入れ、二酸化炭素を外に出しています。
水に漬け込んだりして塞いでしまうと
この機能が維持できないため、腐敗をします。。。
【 生みたての卵は美味しくない?! 】
土佐ジロー卵が届いたら
要冷蔵で保管をし、箱の中に同封している
オレンジの紙に記載の賞味期限内に召し上がってください。
生んですぐの卵は、卵殻内のガスが不安定なので
生みたての卵よりも、数日後の方が
卵かけご飯には、より美味しく食べてもらえると思います。
このため、卵かけご飯にされる場合は
お届けした日を含め、数日内に召し上がっていただくのが
ちょうど良いかと思います。
以前、テレビ番組の収録で
生んだばかりの卵を鶏舎で待って
卵かけご飯にして食べる、という企画も受けたことがあります。
「美味しい!」とは言われてましたが
土佐ジローの美味しさを知っている身としては
うーん…という感じでした(^^;
生みたても美味しいんですが、
数日置いた方が、より美味しい、と思います。
【 ゆで卵をするには 】
逆に、ゆで卵をするには
卵殻内の炭酸ガスが少なくなってからの方が
ゆでた後の殻も剥きやすく、お勧めです。
すぐに、ゆで卵にしたい場合は、
とがってない方に少しだけヒビを入れてから
ゆでてみてください。
賞味期限が過ぎてしまった場合は、
なるべくお早目に加熱調理をして召し上がってください。
【 黄身の色の違い 】
はたやま夢楽の土佐ジローは
土の上で平飼いをしています。
このため、自分が好きなときに餌を食べるので
生み始めのころに、稀に白い黄身の卵を生むジローがいます。
自家配合の飼料を与えていますが
お米も少し交ぜているので
お米ばかり食べているジローは白っぽい黄身になります。
成長するにつれ、欲するご飯も変わってくるのか
基本的には、オレンジ色の黄身に整ってきます。
【 卵の殻の色の違い 】
土佐ジローの卵の色はオレンジっぽいのが多いですが
白っぽい卵も交じっています。
これは、両親の血統によるもので
オレンジ系は、母であるロードアイランドレッド
白っぽい卵色は、父であるロードアイランドに由来します。
【 卵の大きさ 】
土佐ジローは、生まれて150日くらいで卵を生んでくれるようになります。
生み始めの卵は、本当に小さく30g程度のものもあります。
生後450日くらいまで生んでもらいますが
この頃には、卵のサイズも大きくなり50gくらいのものもあります。
ニワトリについて、より知りたいなぁと思われる方は
「ニワトリの大研究」(PHP研究所)なども
読んでみると面白いと思います(^^♪