講演させてもらいました。
共感をしてもらえることが
希望の種になる。
そして、未来に繋がると信じられる。
だから、頑張れる。
昨日は三翠園(高知市)で
高知県が主催する
「はちきん大学」の開校式に
記念講演として呼んでもらいました。
女性が経営に携わる
農家・農業法人は
売上が高い、または伸びる
という全国的なデータがあるそうです。
高知県は、このことから
県内の女性農業者に
ヒアリングをし、
座学と実学を備えた
「はちきん大学」を生み出しました。
昨日は、その開校式。
180人弱が集まり、
3分の2は女性という
活気にあふれる会場となりました。
主催者側のテーブル
(高知県やJAなど)
は男性のみでしたが
来賓席は、女性のみ。
会場は女性ばかり。
高知でも、珍しい会場構成でした。
畑山から約2時間かけて会場へ。
「小松さんの話を聞きに来たの」
「楽しみにしてるわ」
会場に着くなり、いろんな方から
そう声を掛けていただきました。
持ち時間は90分。
「複業経営で繋げる限界集落の未来」
と題して、話しをさせてもらいました。
高知で講演をするのは2度目。
農家を前に講演をするのも
とても珍しい経験な上に
皆さん、実績・実力のある方々ばかり。
いつもは緊張しないけれど
とても緊張しました。
私と靖一さんは
25歳の年の差婚。
嫁に来た当時から
新聞やテレビで
年の差の方に重点が置かれて
騒がれたので
私がどういう想いで
畑山に来たかは
ご存知ない方も多いので
子ども時代の話からスタートしました。
漁村で生まれ育ち
故郷が大好きになり
その地で産業を興して
暮らしていきたいと思っていたこと。
夢かなわず、
サラリーマンになったけれど
自分で「食」に携わる仕事をし
田舎で子育てをしたいと思っていたこと。
学生時代、国交省のモニターツアーで
安芸市に1週間滞在し、
靖一さんと出会ったこと。
靖一さんは、
人口が800人から70人になっても
諦めるどころか
産業を興すことで人を呼び込み、
畑山で生きる道を生み出そうとしていたこと。
7年間、畑山へ年に1度くらい通ってて、
畑山が良い方向に変化していくのを
目にしていたこと。
それでも、大変そうな靖一さん。
私は生きる場所を求めていた。
押し掛けて畑山に来たこと。
畑山に来て、
指定管理者としての
宿・食堂・温泉の運営が
とても大変だったこと。
行政の交渉窓口を
開いてもらえなかったこと。
安芸市内の企業経営者に経営相談をし
市議会に一緒に行ってもらったり
対行政の交渉テーブルを設けてもらいながら
条例改正に繋げていったこと。
土佐ジローに大いなる可能性があること。
全国から、わざわざ
畑山に食べに来てもらっていること。
でも、生産の課題が山積していること。
雛代が2倍になる月があること。
土佐ジローの雛の種卵生産は
高知県が行っていて
先日、雛の孵化に失敗して
入荷ゼロという危機的な状況になったこと。
でも、でも、課題を解決していけば
土佐ジローの味なら
きっとやっていけると信じていること。
そして、畑山で土佐ジローを軸に
畑山の自然を楽しむ企画も
作りながら明るい未来を築いていきたいこと。
そんな想いを描いた絵があること。
でも、私たち一人ひとりにできることは小さい。
だから、仲間を増やしていきたいこと。
畑山での夢を楽しみながら
子どもたちや新しい仲間に
畑山で良かった
畑山に住みたい、と
思ってもらえるよう
私たち自身が楽しみながら
事業と暮らしを築きたいと思ってること。
そんな話を90分させてもらいました。
終わってから、
今までの講演にはなかったくらい
たくさんの方が挨拶に来てくれました。
続く懇親会にも
70人ほどが参加されていて
次から次へと
挨拶に来てくれました。
「本当に聴けて良かった」
「その小さい体のどこに、この想いと行動力があるの」
「夢があって素晴らしい」
「嫁に来た報道しか知らなかったから
なんて変な人だろうと思ってたけど
今日は来て良かった。
また、私たちの会にも話に来てほしい」
「泊まりは、何人まで大丈夫?」
高知県内でも有名なお母さんから
声を掛けてもらって
「あなたの講演を聴くために
四万十から来たの
本当に良かった」
と言ってもらいました。
同世代の県外から嫁いできた女性には
「勇気をもらいました」
と言ってもらいました。
私の悪戦苦闘の日々を話しただけだけれど
たくさんの人に共感してもらえて
私の大いなる励みになりました。
まだまだ、これから。
本当に素敵な機会を与えてもらいました。
感謝しています。