ストレス社会
そろそろホタルが飛び始めるなぁ…と
夕べは、お泊まりのお客さんの食事がひと段落したので
宿を靖一さんに任せて、尚太郎と二人で外へ…。
懐中電灯1つ下げて、
ルンルン気分の尚太郎と出たまでは良かったんですが
期待した月明かりがまったくなく…
星も少ない(;´・ω・)
宿を出たところの坂にたどり着く1分ほどの間にも
恐怖心が、脈拍をどんどん早めていきます
「尚太郎、暗いねぇ。怖くない?帰ろうか??」
「ううん、帰らない。行く」
元気いっぱいの尚太郎。
でも、畑山の闇夜は、大人でも恐怖心を感じる漆黒の闇です
2歳児がそう易々と行けるもんではありません(;'∀')
坂を下りる途中で、「まっくろくろすけが出る。怖いねぇ。帰ろう」
きびすを返して、坂を上り始めました(笑)
ホタルではなく、まっくろくろすけに遭遇した尚太郎は
食事中のお客さんのところへ一生懸命になって報告へ行きました
もうすぐしたら、ホタルも増えるだろうし、、、
先へのお預けになりました(*´ω`)
昨日、生ハムが三重のハム工房から届いたので
今朝はジローの卵と生ハム、安芸産トマトときゅうりでサンドイッチにしました
美味しい朝を過ごせました
鶏の育て方
靖一さんのところには、
鶏の育て方についての相談が、
時折、舞い込んできます。
先日あったのは、「鶏の共食い」について。
子どもの自殺について書いた本を読んでた人から…
「ストレスを与えると、鶏も共食いをするんだろうか?」
「牛はストレスを与えると、生んだ子牛を母牛が殺してしまうことがあるんだけど」
…もともと、牛の専門家だった方なので、牛を比較に出されたんですけどね。
ジローもストレス(飼育密度や、温度、湿度etc.)を感じると
小競り合いが生じます。
「尻つつき」といってますが、隣りにいたジローのお尻の部分を
別のジローがつつきます。
その後、少しでも血が出てくると、今度は集団になって、
いじめが始まり、死に至ることもあります。
そんなストレス社会を鶏舎の中に作ってはいけないので、
靖一さんが考えだしたジローの鶏舎の形があり
面積があり、飼育密度があり、土の状態があります。
普通の産業養鶏だと、1㎡に25羽程度の飼育密度だといわれます。
うちのジローは、1㎡に2~3羽程度の飼育密度です。
飛んだり跳ねたりと運動能力の高いジローオリジナルの鶏舎の形が必要だったんです。
鶏舎は、約20㎡が1小屋ですが、
その中を2つの部屋に区切っています。
土の遊び場と、
階段状の止まり木を設置した板の間の休憩スペースと。
写真は止まり木の部屋です。
同じ目線に常にいると、喧嘩も発生しやすいようです。
階段の上の方には、強い雄が陣取るようです。
夕方になると、止まり木に皆が集まってきます。
余談ですが・・・
朝や、昼間鳴けないジローは、
寝ぼけたように夜中、突然鳴くこともあります…(^^;
養鶏を始めたばかりの人から、
「尻つつき」について相談されることがありますが
飼育密度に起因するものが多いようです。
たとえ2羽だけで飼っていたとしても、尻つつきが発生することがあるようです。
最近では、鶏と身近に暮らす人が少ないので
「共食い」って聞くと、「えぇ~???」って思うかと思います。
私も、養鶏とは無縁の生活をしてきたので、最初は「えっ?」と思いました…
でも、共食いというか、いじめだと考えると人間社会も鶏と似たようなことがあるなぁと
今回の質問を受けて思ったところです。
靖一さんは、ジロー社会を観察した結果を
けっこう何にでも人間社会にあてはめて、捉えてたりします。
人口密度の高い都会での生活と
畑山のようにかなり密度の低い田舎での生活が
人間という動物に与える影響について…とか。
毎日聞いてると、飽きてもくるんですけど
視点が変わって、いろんな人から、細かな質問がきたときに
今でも「へぇ~」と思うようなことを話し出したりすると
私の取材不足を感じたりします(笑)
畑山で、動物について不思議に思ってることを質問してみると
靖一さんが、乗ってきて朝まで談義が始まるかもしれません