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答辞

*2014年3月4日*

続いて…答辞です。

答辞

杏子や桜の木々も枝を紅く染め、
美しい花を咲かせようと
静かに春の訪れを心待ちにしています。

私たちが先輩方の活躍される姿に憧れ、
この東校の門を叩いてから
早や3年の月日が流れました。
今でも入学式が昨日のことのように思えるほど、
短い期間だったように感じています。
私たちの1日は、毎朝きれいに清掃された
通学路に迎えられて始まり、
そして、友達と切磋琢磨しながら
勉学に励み、
放課後は各部活動がそれぞれの
フィールドで目標に向かって努力し、
夕暮れが迫っても その気迫は衰えることなく続いていました。
こうして私たちは掛け替えのない青春の
1ページを数多くの良き思い出で飾ることができました。

雨季真っ只中の6月中旬、
天気を気にしながらの開催となった文化祭。
限られた準備期間の中で、
各クラスが自分たちの持ち味を
存分に発揮し、クラスの団結だけでなく
全体を成功へと、導くことができました。

7月に行われたボートレース大会は
頬にぶつかる波しぶきに
宇和海の恵みを感じると共に
東校の伝統を知る良い機会でした。
また、慣れないオールに戸惑いつつも
クルーが一丸となり、丘と海で
クラスの親睦を深めることができました。
そして、この大会を心に置くことで
体育祭の「思えば過ぎし」が
潮風薫る秋の運動場をたちまち海に変え
全校生徒の思いが一つになり
感動が湧き上がってきたのだと思います。

秋の足音が近づいて来たとはいえ、
まだまだ残暑の厳しい8月の末、
体育祭準備が始まりました。
最高学年として、団や全体の成功を目標に
仲間と衝突しながら、奮闘しました。
当日は、雨の心配もなく、
全校生徒が一致団結し、思い出深いものを
創り上げることができました。
体育祭の成功は、解団式で流された
多くの涙が物語っていました。
その涙は、体育祭当日だけの思いではなく
短い期間の中で自分たちが考え行動した
努力の結晶であり、
達成感や安堵感で涙を止めることはできませんでした。
そんな体育祭の後の私たちは
もうひとまわり成長していたように思います。

2年から3年にかけて
私は生徒会長として活動しました。
その間、責任の重さに幾度となく
押しつぶされそうになりました。
任期を全うすることができたのは、
東校の良き仲間や頼れる先生方が
いてくださったからこそです。
会長を努めて、東校の良さを改めて実感しました。
文化祭や体育祭などの行事では
自分だけでなく周りの仲間を尊重し
自分の責任と義務を常に忘れずに行動し
困難にぶつかっても、決して立ち止まることなく
新しい道を探している積極的な姿を
様々な場面で見ることができました。
これは、東校の校訓である
「敬愛・自律・進取」の精神そのものでした。
1・2年生の皆さん、どうかこの伝統を引き継ぎ、伝えていってください。
 
昨年の9月11日にアメリカでテロが起こりました。
明るい21世紀の幕開けを期待していた私たちにとって
とても残念で悲しい事件でした。
その後、アメリカの空爆により、アフガニスタンでは難民が増加し
避難生活を余儀なくされています。
ジョン・スタインベックが次の言葉を残しています。
「人間は、時には過ちを犯しながらも、足を伸ばして前進する。

 時には後ずさりすることがあるかもしれないが
 完全に一歩後退することはない」
私たち人間は、過ちを犯してしまっても諦めることなく、
少しずつでも前進することができます。
校歌にもあるように私たちは世界の歴史を担うべく
これからも心を一つにして立ち向かって
いかなければならないと思います。

情報通信技術の目覚ましい発達によって、
世界はますます狭くなろうとしています。
こういう社会において重要なのは
自分の基盤となるものを持てるかどうかだと思います。
基盤とは、自分が生まれ育ったふるさとへの思いなのではないでしょうか。
私は先人が知恵と努力を惜しまず創り上げ
残してくれた段畑や、命の源である海を見ながら
学校に通いました。
そういう毎日の生活の中で、
自然と共生することの大切さや地域の心地良さを感じていました。
しかし、最近の社会は、便利さだけを追い求めるが故に
自然やふるさとを疎かに扱っているように思います。
私たちは、現代の社会が本当に必要とする人間になるためにも
国際社会へと駒を進めるためにも
ここ東校で学んだふるさとへの思いを持ち続け、
心の基盤としてこれからの道のりを歩んで行きます。

この3年間、未熟な私たちは帆のない船のように
進むべき道を見失い、立ち止まることもありました。
そんなときに、共に漂い櫓をこいでくれたのが
友人たちであり、嵐の厳しさ、
その後に得られる晴天の日の爽快さを
教えてくださったのが先生方であり、
そして、真夜中の海をふんわりとした
月明かりで見守ってくれたのが父であり、母でありました。
本当にありがとうございました。

どうかこれからも、温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。
本日は私たち393名の卒業生のために
このような盛大な卒業式を挙行していただき
ありがとうございました。
卒業生一同、厚くお礼申し上げます。

名残はつきませんが、校長先生を始め
先生方、ご来賓の皆様、
そして在校生の皆様のご健勝と
宇和島東高等学校の限りない発展を
心からお祈りして答辞といたします。

平成14年3月1日
 卒業生代表 藤田圭子

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